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就職のプロにインタビュー

シドニーで知らない人はいない、「アドバンテージパートナーシップ社」で、日々皆さんの就職活動のお手伝いをされている石井秀幸さんにお話を伺いました。貴重な就職のプロからのアドバイス、是非ご活用ください!
管理人
まず、シドニーの日本人労働市場の状況を教えてください。
どんな人達が仕事を探していますか?
石井さん
現在弊社への登録者は約200人で、その大半は永住権保持者です。
ワーキングホリデービザの方も登録に来られますが、とにかく永住権が無いと就職は難しいのが現状です。またビジネスビザ保持者の方は、その大半はご主人が駐在員の方なので、採用する企業側も、ご主人の転勤のリスクを考えると、なかなか採用に踏み切れないのが現状です。
管理人
ということは、シドニーで就職を考える時、最も大事な事はビザですね?
石井さん
その通りです。永住権が無ければ、仕事を得る事はとても難しいと思います。
管理人
求人はフルタイムが多いですか?それともパートタイム?
石井さん
弊社からは95%がフルタイムの仕事で、女性への紹介が7割を占めます。
管理人
新しい求人の数は一月平均どのくらいありますか?
石井さん
波があります。が、平均3件〜5件くらいでしょうか。


管理人
石井さんが現在のお仕事を始めてから、シドニーの求人状況はどのように変化していますか?


石井さん
弊社で働き始めてから3年が経過しますが、2年目の2002年後半〜2003年前半は求人数が少なく大変でした。最近は3年前の水準に戻って来ています。

管理人
どんな職種が増えて、どんな職種が減少しているのですか?

石井さん
商社での駐在員アシスタント、もしくは一般事務系の仕事は減ってきています。反対に、非日系企業、特にUS系のIT関連会社がアジアパシフィックリージョンの拠点、カスタマーサービスをシドニーに集約する傾向が2年位前から続いています。その影響でIT分野のカスタマーサービスの求人が増加しています。

管理人
なるほど。今後もこの傾向は続くと思いますか?

石井さん
そうですね、日系企業に限って言えば、豪州から撤退する企業が年々増加していますし、経費削減もありますので、今後、求人の数は更に減少するのではないでしょうか。また、先程US系企業がカスタマーサービス部門を豪州に移管してきていると申しましたが、この傾向も、今後は更に人件費の安い、インドや中国へ移行する話を聞きますので、この分野の増加もここ数年に限られると感じています。

管理人
厳しい状況ですね。人件費の話で是非お伺いしたいのですが、豪州の給与額をどう思いますか?私は物価に比べて給与は安いと感じていますが。

石井さん
豪州の成人の平均賃金は、現在、週949.00豪ドルと言われています。(約7万円/週、約\370万円/年) 前年と比較しても5.3%上昇しています。但し、日系企業で働く日本人の平均給与はおそらくA32K(約240万円/年)〜A38K(約285万円/年)とみていますので、豪州全体と比較しますと、豪州内の日系企業で働く日本人の給与は低いと思われます。
管理人
職種にもよると思いますが?


石井さん
それはありますね。

管理人
給与は安い、仕事は減少傾向にある・・・ではどんな人がその少ない仕事を得る事ができるのでしょうか? プロの目から見て、いかがですか?

石井さん
まずは、やる気がある人。そして、自分の言った事を守る人。例えば、履歴書をいつまでに送ると言って、しっかりその期日までに送ってくる人は実際の職場でもしっかり仕事のできる人と判断することができます。

管理人
なるほど。では、実際にどんなスキル・資格が必要ですか?

石井さん
スキル・資格というよりも、まずは、客観的に自分の事を分析できる力のある人が、数少ない就職のチャンスを物にできると思います。

管理人
もう少し具体的に説明していただけますか?

石井さん
まず、1)自分で求人マーケットをチェックして世の中の現状を把握している。その上で、2)自分に何ができるのか?3)何がしたいのか?4)給与は幾ら欲しいのか?こうゆう事を具体的に客観的に自己分析した上で面接に来る方が実際仕事も得ています。

管理人
ということは、シドニーで仕事がしたい!と夢のように思っているだけじゃダメだということですね。

石井さん
その通りです。マーケットの現状を把握し、今の自分に何ができるのか、また将来何がしたいのか給与は幾ら欲しいのか・・・こうゆう事をきちんと自分で具体的に把握していれば、自ずと、その為にはどんな資格が今後有効か、どんなスキルが必要か、人に言われなくても見えてくるはずです。

管理人
確かに、最初は生活の為にやりたく無い仕事をしたとしても、豪州は残業も少ないですし、また社会人の就学(大学、大学院、専門学校等々)がとても盛んなので、働きながら、必要なスキルや資格を得ていく事は、日本よりも簡単でしょうね。

石井さん
その通りです。無職の状態で好条件の仕事を探すよりも、在職の方がはるかに良い仕事を得る事ができると思います。常に自分のスキルを磨く事が大事ですね。

管理人
この資格があれば、もしくはこのスキルがあればシドニーでの職には困らない、といった物はありますか?

石井さん
人材不足の業界が一つあります。金融業界です。 日本語が話せて、金融業界での実務経験が2年〜3年以上という募集が増加していますが、人材が居ないというのが現状です。

管理人
なるほど。では、これから何か資格を得よう、もしくはスキルアップしようと思っている方には会計や財務の資格が有効ですね。
石井さん
そうですね。たとえ資格は無くても実務経験があればそれだけでも有効だと思います。


管理人
話はそれますが、豪州では法律上、性別や年齢、既婚未婚、子供の有無等で就職上差別してはいけないという事になっていますが、実際はどうですか?

石井さん
子供の有無、既婚未婚が影響する事はあまり無い気がします。ただ、向き不向きという意味で、性別や年齢が影響することはあります。

管理人
石井さんが過去お仕事を紹介した中で、何かトラブルになった事はありますか?

石井さん
トラブルはあります。人間の気持ちは一晩、いやいや数時間で変わる事も度々あります。一度決まった仕事をやっぱりやりたくないと断ってくる人も中にはいます。また、家族の状況など、候補者(仕事を探している人)やエージェントのコントロール外の問題が発生すると一番困ります。特に大きなトラブルは過去ありませんが、一つ一つ丁寧に処理するよう心がけています。

管理人
就職後、職場でトラブルに巻き込まれた場合の解決法、何かアドバイスはありますか?

石井さん
とにかく正直に解決すること。変にごまかそうとすると余計ややこしくなります。起こってしまったことはしょうがないので、くよくよせず、その時点から何ができるのか、どうすればベストに解決できるのか考えるようにしましょう。私もそうしています。

管理人
最後に、これからシドニーに来て仕事を探そうと思っている方、もしくは現在シドニーに住んでいて就職活動中の方へ、アドバイスがありましたらお願い致します。
石井さん
就職活動は情報が命です。自分が活動した分だけ、就職に反映してきますので、色々な人・エージェントの話を聞いてみましょう。また就職は縁ですので、面接に行ってもなかなか決まらず、不安になることもあるかと思いますが、世の中には必ずみなさんを必要としている会社が
ります。それに早く出会える人もいれば、ちょっと時間がかかる人もいるのです。それまで前向きに頑張って下さい。その過程のひとつとしてアドバンテージパートナーシップをご利用頂ければ幸いです。


インタビューを終えて・・・

現実は厳しいということが良くわかりました。でも、だからと言って諦める必要も無いということも良くわかりました。美味しい話は無い!日々修行〜ですね。(笑)実は石井さんご自身、ワーキングホリデーで来豪し、現在のお仕事を得られたと聞きました。そのせいかどうかはわかりませんが、とても親身に就職のお世話をしてくれると評判です。(実は私も過去お世話になった事があります。シドニーに来たばかりで右も左もわからない私に親切に色々説明してくださったご恩、忘れていませんよ〜)皆さん、夢に向かって頑張りましょう!!
                                             25th June 2004