女・独身・50歳 2004年3月
素敵だなと思う事があった。
知り合いのオージー女性の誕生日パーティーに招待された。
彼女は独身。50歳の誕生日だと言う。
「私もミドルエイジの仲間入りよ〜」といわれた時、無知な私は「オーストラリアって50歳からが中年なの?じゃあ30代40代は?」と聞いてしまった。「30代、40代はヤング世代よ」「そうなんだ〜じゃあ私はまだヤングなんだ〜うしし・・・」
まあ、そんな事はいいとして、彼女の50歳の誕生日パーティーの話をしましょう。
ホテルの1室を貸しきって、彼女が全経費を支払う、自分で演出する自分のパーティー。
出席者は全員50’sの服装、DJ付、ロックンロールパーティー。
当日は約100人が集まり盛大なパーティーだった。
なぜ彼女がこのパーティーを開催したか・・・
「私は結婚もしていない、子供もいない。だから自分の為にパーティーをした事が無い。でも、自分の為のパーティーを一度してみたかったの。」
30歳前に結婚しなくちゃいけない、結婚したら子供を産まなくちゃいけない、年なのにそんな派手は服を着ちゃいけない、化粧くらいしなくちゃいけない、家事をきちんとやらなくちゃいけない・・・
しなくちゃいけない症候群の私にとって、この誕生日パーティーはセンセーショナルだった。
もし私が彼女の立場だったら、自分の50歳の誕生日を100人のゲストと祝うどころか、ひっそりと、しなくちゃいけないこと(と私が勝手に思い込んでいる事)ができなかった自分を責めて、いじけた50歳を迎えたに違いない。
「結婚しなかった事も子供がいない事も、縁が無かったのよ。でも、後悔はしていないし、今からでもいい人がいたら結婚したい。子供はちょっと無理かもね。」と笑う彼女を見て、また、彼女と同年代のパーティー参加者がロックンロールを踊る姿を見て、自分に足りない何かを強く感じた。
「こんなに沢山の人が集まってくれて、私は本当に幸せ」
彼女の言葉に偽りは無かった。